ローズマリーのティンクチャーとエッセンシャルオイルでは働きに違いがあるのか?
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Research in pharmaceutical sciencesに発表された研究では、
ローズマリーから抽出したティンクチャーとアロマテラピーエッセンシャルオイル(精油)の働きが比較されました。
伝承療法や代替療法で腹痛などのお腹の不調に用いられてきたローズマリーの働きを、
人工的に腸炎を引き起こさせたマウスを使って実験が行われました。
実験ではローズマリーをアルコールに浸して成分を抽出したものであるティンクチャー(チンキ)を、
100mg/kg、200mg/kg、400mg/kgの分量に分けてマウスに5日間与つづけたそうです。
また、ローズマリーのアロマテラピーエッセンシャルオイル(精油)を、
100μℓ/kg、200μℓ/kg、400μℓ/kgの分量を5日間与えつづけました。
その結果、ローズマリーのティンクチャーでもエッセンシャルオイルでも、
どちらも腸炎の炎症を減少させる働きがみられたそうです。
これは既存のアサコールというお薬や、ヒドロコルチゾンアセテートといった
お薬と同様の働きだということで、胃を通るか通らないかに関わらず効果があり、
濃度が濃くなればなるほど良好な結果が得られたということです。
ヨーロッパでの最初のアルコールを使った香水・治療薬として名高い
ハンガリアンウォーター(ハンガリー王妃の水)の主成分としても知られるローズマリー。
このように伝統的な療法で用いられてきているティンクチャーやエッセンシャルオイルが、
腸炎に対して確固たる働きをする証拠が出てきたのが素晴らしいですね。