クラリセージと真正ラベンダーが自律神経と血圧に与える効果の違い

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クラリセージと真正ラベンダーが自律神経と血圧に与える効果の違いが比較試験ではっきりしました。

調査対象となったのは、自律神経の働きや血圧による症状の違いが大きい、尿失禁をもつ女性患者。

2013年１月29日に「Journal of alternative and complementary medicine」で紹介された内容によると、

クラリセージと真正ラベンダーが自律神経と血圧に与える影響を調べるために
尿失禁女性患者34人を対象とした二重盲検、ランダム化比較試験を行ったそうです。

５％濃度のクラリセージ、真正ラベンダー、アーモンドのオイルを用意し、
その蒸気を60分間吸入してもらいその前後で収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数、
呼吸数、ストレスがかかったときに一時的に上昇する唾液中のコルチゾールを計測し、
自律神経と血圧に与える影響を計りました。

そして、一般的にストレスに対処するのに良いと言われている
真正ラベンダーのエッセンシャルオイルよりも、クラリセージのエッセンシャルオイル
の方が呼吸をおだやかにして血圧を下げる、という実験結果が出ました。

真正ラベンダーのエッセンシャルオイルは、クラリセージと比べると収縮期血圧と
拡張期血圧を上昇させたため、尿失禁症状の改善には有用ではないとも結論づけています。

夜間頻尿なども高血圧が影響あるという研究結果（Aoki, Y. et al, 2010）もあるので、その結果もあわせてクラリセージのエッセンシャルオイルが活用されていくと良いですね。

※高山林太郎註）尿失禁にはサイプレスが良いです。